SHT21S

デジタル温湿度センサー「SHT2x」シリーズは、多種多様な大量生産アプリケーションに幅広く使用されている業界のデファクトスタンダード品です。本シリーズは、3タイプの測定精度ランクで構成されています(ローコスト版の「SHT20」、標準版の「SHT21」およびハイエンド版の「SHT25」)。湿度センサー素子用の開口部がモールドパッケージ中にあり、内部チップはその素子エリアを除き完全に封止されている構造ですので、外部衝撃から保護され、優れた長期安定性を容易にしています。デジタル温湿度センサー「SHT2x」シリーズは、調達量が多い用途と少ない用途のいずれにも適しています。 デジタル温湿度センサー「SHT2x」シリーズの外装パッケージは3 x 3 x 1.1 mm³ DFN(Dual-Flat No-Leads)タイプで、リフロー半田付けが可能です。測定データは、内部校正・線形化されたものがI²C通信形式のデジタル信号として出力されます。内部チップは、1枚のCMOSens®チップのみですが、そこには専用のアナログ・デジタル集積回路に加えて静電容量式湿度センサーおよびバンドギャップ式温度センサーも全て含まれており、このシングルチップ化が、消費電力の最小化のみならず、精度と安定性において卓越しているセンサー性能の源泉になっています。 デジタル温湿度センサー「SHT2x」シリーズは校正と検査が全数施されています。部品本体にはロット識別情報が印字されていて、内部チップには電子的な個体識別情報が記録されています(この電子情報は外部コマンドで読出し可能)。また、測定分解能も外部コマンドで変更可能です(相対湿度は8~12ビットの間、温度は12~14ビットの間)。デジタル出力される測定データに、通信の信頼性向上に利用できるチェックサムが付随します。これらに加え、信頼性・長期安定性の実績により温湿度センサー「SHT2x」シリーズはコストパフォーマンスが非常に優れています。実際に試されたい場合には、当社温湿度センサー評価キット「EK-H4」および「EK-H5」をご利用ください。