粒子状物質の濃度は、空気質を考える上で重要な要素です。粒子状物質は「PM」と略称され、空気中に浮遊する固体粒子と微細な液滴の混合物のことを指し、吸入すると深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。PMは人の産業活動、輸送、および家庭の汚染から発生する最小の粒子であり、人体に悪影響を及ぼすことが証明されているため、対策しなければなりません。PMは人体の奥深くまで浸透し、喘息、アレルギー、心血管疾患、呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。この健康被害の頻度と深刻度は、人が呼吸して発する空気中の粒子状物質の濃度に応じて増加します。ELV Elektronik AG の ELV PM2.5粒子状物質分析装置などのさまざまなデバイスを使用すると、高濃度のPMへの暴露を回避したり、その発生源を特定したりできます。
ELV粒子状物質分析装置は、高品質のOLEDカラーグラフィックディスプレイと測定値の分かりやすい描写、USB充電ポートを使用して再充電できるLiPoバッテリー、測定値の記録および出力オプションなどの特徴があり、PM測定分野でのモバイルおよび固定アプリケーションの両方に適しています。このデバイスには2つのバージョンがあり、1つは電子機器に詳しいユーザー向けの完全なキット、もう1つはエンドユーザー向けのすぐに使用できるデバイスです。
「SensirionのMCERTS認定の高精度PMセンサーとその長期安定性が頼りになり、デバイスが多機能ということもあって、PMの専門家が行う多目的測定に最適な高品質の環境測定デバイスを提供できます」とELVjournalの編集長であるMarkus Ulsaß氏は述べています。
SensirionのSPS30は、MCERTS認定を取得した最初の大量消費市場向けPMセンサーであり、光学PMセンサーの技術の進歩の象徴です。測定原理はレーザー散乱に基づいており、Sensirionの革新的な防汚技術を採用しています。高品質で耐久性のある構成部品と組み合わせることで、稼動開始から10年以上経っても高精度の測定を可能にします。また、Sensirionの高度なアルゴリズムが優れたPM2.5測定パフォーマンスと高解像度の粒子サイズ毎のビニングを可能にし、さまざまな種類の環境粉塵やその他の粒子を検出するための新しい可能性を生み出します。
「ELVのPM2.5粒子状物質解析装置は、SPS30粒子状物質センサーの理想的なアプリケーションです。この装置は、高精度と信頼性の高い機能を発揮できるように設計されています」SensirionのエリアセールスマネージャーであるHartmut Welteは述べています。
07.07.2020, Press release
センシリオン採用事例:ELV PM2.5粒子状物質解析装置
当社の粒子状物質センサーがELV Elektronik AGのPM2.5粒子状物質解析装置で使用されていることを発表します。センサーはPM1.0の粒子サイズまでの粒子状物質汚染を非常に正確に測定します。

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