室内空気質は、商業ビルおよび住居ビルの居住者の健康、幸福度、生産性、そして生活全体の質に大きな影響を与えます。研究によると、室内の空気質が劣悪だと、呼吸器疾患、アレルギー、喘息、さらには長期にわたる慢性疾患など、様々な健康問題が引き起こされる可能性があります。RESET Air基準などの健康的な建築基準は、より健康的で持続可能な建築環境の構築を保証するための枠組みとなります。RESETは、測定できないものは効果的に解決できないと強く信じています。その為、データの品質と透明性に重点を置き、標準化を通じて継続的なモニタリングとデータ収集を行い、室内空気質の課題に対する認識、可視性、効果的なソリューションを促進します。
高いデータ品質を保つために、RESETは基準を満たす室内空気品質モニターをRESET Air認証で認定し、RESETプロジェクトの対象としています。この認証を取得するには、5つの環境パラメータ(CO2 / 粒子状物質 (PM2.5) / 揮発性有機化合物 (VOC) / 相対湿度 (RH) / 温度 (T))を継続的なリアルタイム監視を通じて追跡する必要があります。
ここでセンシリオンの出番となります。
当社は自社製品を関連する建築基準と調和させることに尽力しており、空気質センサーのワンストップ・ショップとして、環境センサーノード「SEN54」とCO2センサー「SCD41」の2種類だけで5つの必要な環境パラメータすべてを測定するソリューションを提供しています。更に、最近では、お客様がRESETおよびWELL (IWBI) 要件に従ってVOC機能を実装するのを支援する特殊なアプリケーションノートをリリースしました。当社センサーを統合すると、室内空気品質モニターの認定プロセスが簡素化され、お客様は市場投入までの時間の短縮と効果的なコスト構造を確保しながらRESET Air基準に準拠できるようになります。
RESETのStanton Wong社長は、「RESETは当社が定める基準にセンシリオン社の空気質センサーが対応することを歓迎しており、VOC出力信号の制限と処理に関するセンシリオン社の透明性を全面的に支持します。」と述べています。
センシリオンも今回の提携には熱意を持って取り組んでいます。センシリオン社事業開発マネジャーのMarco Gysel氏は、「人々の健康と認知能力を向上させる室内空気質に関する有意義な基準の策定において、RESETと提携できることを嬉しく思います。たった2種類のセンサーで5つの環境パラメータ全てを測定できるため、お客様のRESETへの準拠が容易になります。」と述べています。



