高濃度の二酸化炭素 (CO₂) は、人間の認知能力や健康を損ないます。新しいエネルギー基準や断熱性能の向上により、住宅の省エネ化が進んでいます。しかし、人間の代謝によって発生するCO₂は、室内に蓄積されていきます。つまり、CO₂は、室内空気質における重要なパラメーターです。スマート換気システムは、室内のCO₂濃度を測定することで、エネルギー効率が高く、人体にやさしい方法で換気を調整することができます。さらに、室内空気質モニターなどのコネクテッドデバイスを使用することで、CO₂濃度を抑え、健康的で生産性の高い環境を実現することができます。
SCD42は、SCD4x製品シリーズに新たに加わったSensirionの最新製品です。SCD42は、カリフォルニア州建築エネルギー効率基準(Title 24)準拠の製品専用に設計されたもので、米国のHVAC市場において優れたコストパフォーマンスを実現しています。この革新的なイノベーションは、光音響検知の原理をベースとして、最低サイズと最高性能を組み合わせることで、新たな統合とアプリケーションの可能性を切り拓きます。SCD42は、400~1000ppmで±75ppmの精度を実現しています。SMD対応でフットプリントが小さいため、費用対効果が高く、省スペースで組み込みが可能。デバイスメーカーの設計の自由度を高めます。クラス最高の温湿度センサーを、組み込むことで、優れたオンチップでの信号補正と追加の温湿度出力が可能になります。最後に、幅広い電圧範囲(2.4~5.5V)と外部ストレスに対する耐性を備え、SCD42はさまざまな種類の顧客のニーズに完璧に適合します。
「CO₂センサーを利用したスマートビル換気システムは、室内の空気質を最適化し、エネルギー消費を最小限に抑えることができます。コンパクトで組み立てが簡単なSCD42なら、換気システムにCO₂センサーを組み込む作業の難易度を下げることができます。SCD42が健康で幸福な暮らしを作り、建物のカーボンフットプリント削減に役立つことを期待しています」と、Sensirion、CO₂センサープロダクトマネージャーのMarco Gyselは語ります。
SCD42センサーは、Sensirion社の販売ネットワークを通じて全世界で販売されています。
08.12.2021, Press release
米国のHVAC向け小型CO₂センサーが世界各国で発売
環境検知のエキスパート、Sensirion社は小型CO₂センサー「SCD4x」シリーズの新製品を発売しました。SCD42は、カリフォルニア州建築エネルギー効率基準(Building Energy Efficiency Standard)準拠の製品を対象としており、米国のHVACアプリケーションに最適です。同センサーは、Sensirion社の販売ネットワークを通じて全世界で販売されています。

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