容量測定原理
センシリオンの相対湿度センサーは、静電容量測定原理に基づいています。センサー素子は、誘電体が高分子から成るコンデンサで構成されています。これが周囲環境の相対湿度に比例して水分子を吸収したり放出したりします。ここで生じる誘電率の変化が、コンデンサの電気容量を変え、その変化を電子回路で測定できます。温度はダイオードで測定可能です。
露点
温度センサーは湿度センサーとともにユニットを形成しており、空間的に離れた2つの測定信号による誤差を許容する必要なく、さらに正確な露点の判定が可能になっています。わずか数平方ミリメートルの面積において、CMOSens®技術はセンサー素子を、信号増幅ユニット、アナログデジタル変換、校正データメモリ、デジタルの互換バス(I2C)インターフェースとつなぎ合わせることに成功しました。そして、1つの筐体内に格納できた全ての機能は、標準化された表面実装技術で搭載できます。
安定性と性能
湿度センサーは過酷な環境条件でも完全に動作し、組み込まれたESD保護ダイオードで簡単に処理できます。センサー素子で測定された信号が近くの回路で増幅されるため、高い信号強度と信頼できる長期安定性を備えたチップ設計が可能です。アナログ‐デジタル変換がチップに組み込まれているため、信号は干渉の影響をほとんど受けず、このことが高い電磁両立性に反映されています。信号の伝送中、チェックサムが生成されることでセキュリティが高まり、保存された調整データによって、センサーの仕様は変わらない状態で100%の互換性が保証されます。